【知識】これからはマグロも普通に釣れる時代!?サバがマグロを大量生産・・・。

クロマグロと言えば、お寿司屋お刺身として人気の魚。

この記事を読んでくれているみなさんも、1度は食べたことがあるのではないだろうか?

最近では水族館の飼育技術も発達してきたため、クロマグロが遊泳している姿をみたことがある人も少なくないはずだ。

そんなクロマグロを、「サバで養殖できる」と今話題になっている。

つまり、おかっぱりからマグロが釣れる時代も、そんな遠くはないのかもしれない。

クロマグロとは?

全長は60 cmほどのものから3 mに達するものまで種類によって異なる。最大種タイセイヨウクロマグロは全長4.5 m・体重680 kgを超える。

水中生物としてはかなり高速で遊泳することができ、タイセイヨウクロマグロの群れの遊泳速度を測定した結果、平均の遊泳速度は10.8 km/hと算出された結果もある。

また、瞬間的な最大速度は80 km/hに達すると推定されている。

クロマグロの名前の由来は、死んでしまうと背中が真っ黒になってしまうところからきている。

ただ、生きているクロマグロは背中がメタリックブルーに輝く、とてもきれいな魚だ。

クロマグロの養殖は難しい

クロマグロの養殖は、近畿大学の水産研究所が1970年に水産省から委託を受けて始めたもの。

その後、研究に研究を重ね、32年目の2002年にして、世界で初めての完全養殖に成功した。

完全養殖が成功するまでにかかった年月をみただけでも、クロマグロの養殖がどれほど難しいことであったかわかるだろう。

また、クロマグロは泳ぎ続けていないと死んでしまう魚。

あの大きな体で泳ぎ続けられるほどの場所を確保するためには、かなりのスペースとコストが必要になってくる。

市場に出回るクロマグロの値段が高騰しているのは、このようなことが原因と言えるだろう。

サバがクロマグロを産むことなんてできるの?

マグロは1回の産卵で、数十万個の卵を産むが、自然界では成魚になれるのは限りなく0に近い。

そこで考えたのが、サバにクロマグロを産んでもらうという方法だ。

でも本当にそんなことができるの?たとえ生まれてきたとしても、サバマグロみたいな変な魚になってしまわないの?と心配になっている方も多いだろう。

「大丈夫!!サバのお腹を借りてマグロの卵を育てようとも、生まれてくるのは正真正銘クロマグロの赤ちゃんです!」

親マグロの体内には、メスなら卵原細胞、オスなら精原細胞がある。

これをサバの体内に移植して根付かせられれば、サバの卵巣にマグロの卵が、サバの精巣にマグロの精子ができる。

一般的に移植には拒絶反応がつきものなのだが、研究に研究を重ねた結果、「生まれたての赤ん坊のサバなら、この拒絶反応がほとんど起きない」ということが分かったのだ。

サバにマグロを産んでもらうメリット

マグロの養殖に必要なものとして、

  • 飼育するための大きなスペース
  • 運搬などの労力
  • 大量のエサ代などのコスト

が、あげられる。

一方で、サバぐらいの大きさであれば、環境管理が容易な比較的小さい水槽で飼育することができるうえ、エサ代も少なく済ませることができる。

つまり、スペースやコストの削減につながるのだ。

その他にも、マグロが成魚になるまでには5年かかるのに対して、サバが成熟するまではたったの1年!!

短期間かつ低コストでマグロの完全養殖が可能となる。

つまり、サバにクロマグロを産ませることができれば、クロマグロが私たちの食卓にならぶことは珍しくなくなるだろう。

もうすでにサバにマグロを産ませる段階まできている

研究当初は、サバへの移植がなかなか成功しなかった。マグロは南の魚だが、日本のサバは北の魚だ。サバの育つ水温の低さが、マグロの細胞に影響していると考えられた。

そこで、南方に住んでいる別種のサバで行ってみたところ、なんと大成功!!

サバの体内にマグロの精原細胞がきちんと根付くことが証明された。

現在ではいよいよサバにクロマグロを産ませる段階にきている。

ということで、「身から出たサビ」ではなく、「サバから出たマグロ」が食べられる日はそう遠い未来ではないようだ。

吉崎悟朗「未来の養殖~サバからマグロは生まれるか」

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