【釣りの匠】釣趣にあふれ、食味がバツグンな『カワハギ』。釣り場や釣り方のポイントをご紹介!!「沖の胴付き釣り編」

釣りも楽しめるうえに食味がバツグンな、カワハギの釣り場や釣り方のポイントについてご紹介していこう。

今回は、「沖の胴付き釣り編」だ。

カワハギの特徴や詳しい情報については、「堤防からの投げ釣り編」を参考にしていただきたい。

沖の胴付き釣り

 

1年中カワハギを専門に狙っている船もあるが、多くの船宿は秋から冬にかけてカワハギ専門の乗合船を出す。

カワハギは秋~冬に深場に落ちて群れるので、沖釣りで狙う。

4~6月、8月~9月は浅場に寄るので、堤防からのチョイ投げも可能。

釣り方はアサリのムキ身エサを使った胴付き仕掛けで狙うのが一般的だ。

カワハギ釣りの仕掛け

竿 1.6m~2.1mのカワハギ専用竿
リール&ライン 小型同軸リールにPE1~2号を100m以上巻いたもの
仕掛け 幹糸にフロロカーボン3号、枝スにフロロカーボン2.5号~3号を使った2~4本バリの胴付き仕掛け
ハリ ハゲバリ5号~6号
オモリ 25号が標準だが、30号が使われることもある
その他 集魚板、2号~3号程度の中オモリ、竿置き
エサ アサリのむき身が一般的。

かつては釣りの前にアサリの殻をむく時間も考慮しなければいけなかったが、最近は冷凍のむき身エサを船宿などで用意したり、釣具店などでも販売したりしている。

ただ、アサリは鮮度が一番大切で、むきたてのアサリはカワハギの食いも良い。

胴付き釣りの方法は主に4つある

カワハギはエサ取り名人の別名の通り、仕掛けを投入したまま何もしないでいると、アタリもなくエサを取られてしまう。

アタリが出るのは、ふつう魚がエサを食って引っ張るからだが、カワハギは水中でヘリコプターがとどまっているように、ホバリングしながら泳ぐ。

つまり、エサの動きに合わせて上下移動し鋭い歯でついばむので、アタリが竿先まで伝わってこないのだ。

このカワハギ相手にアタリを取るには、仕掛けを動かしてカワハギにフェイントをかける必要がある。

オモリを海底にたたきつけるように竿先を上下させるタタキ、仕掛けをたるませたりした後一瞬動きを止め、誘うようにキキ上げるききアワセなどで、アタリを感知することができる。

釣り方には大きく分けて「タタキ釣り」「ききアワセ釣り」「タルマセ釣り」「ハワセ釣り」の4つがある。

カワハギは日によって、また時間によっても食いが変わってくる。

このために誘いやアワセのタイミングも変化させなければならない。

一筋縄では釣れないカワハギを釣るというのが、カワハギ釣りの魅力でもある。

どの釣法にも共通した基本動作といえるのが「着底したら糸フケをとるのと同時に、一度大きく空アワセを入れる」ということだ。

カワハギの釣り方①「タタキ釣り」

タタキ釣りは文字通り、竿先で水面をたたくようにし上下に激しく揺らす釣り方だ。

仕掛けが上下に激しく動くことで、好奇心旺盛なカワハギの関心を引くと同時に、外道魚がかかりづらくなる。

竿先を激しく上下運動させても、オモリは着底させたままにするのがポイント!!

仕掛け部分だけが動くようにする。

また、動きでカワハギの注意を引くには、集魚板も多めに付けると効果的とされている。

激しい上下の動きを演出しながら、頃合いをみて竿の動きを一瞬止め、きき合わせる。

エサが動き回って食べられずにじらされていたカワハギは、待ってましたと言わんばかりにエサを口にする。

この竿の激しい上下運動と一瞬止め、ききアワセを数回繰り返したら、リールを巻きあげて仕掛けを点検しよう。

ただし、タタキ釣りはカワハギの活性が高いときにはあまり向いていない。

カワハギはエサを食いたがっているときには、上下に叩いている時間が無駄になったり、叩いている最中にカワハギがエサを口に含んでいてもタタキが続いて、バレることがあるからだ。

カワハギの釣り方②「ききアワセ釣り」

ききアワセというのは、カワハギ釣りの基本動作で、別名「誘い釣り」ともいわれている。

空アワセした仕掛けが着底したら、オモリが5cmぐらい海底から離れるような感覚で海底を小突き、そこから50~80cm程度ゆっくり竿を上げてきいてみる。

その後アタリが無ければ再び落とすという流れだ。

誘ってききアワセを繰り返すなかで、途中何度か竿を止めたり、スピードに変化をつけたり、オモリを上げる高さを変えたりすることで、ホバリングしながらエサを食うカワハギをハリ掛かりさせる。

仕掛けを上げているときのアタリは明確だが、仕掛けを降ろしているときのアタリは初心者にはわかりづらい。

少し変だなと思ったら下ろしている途中でも竿を上げてみよう。

これを数回繰り返し、アタリが無ければ巻き上げて、エサがついているか確認する。

現実にはエサを取られていることがほとんどだ。

カワハギの釣り方③「タルマセ釣り」

タルマセ釣りとは、ミチ糸から仕掛けまでをタルマセては糸フケを取り、再度タルマセるという釣り方だ。

ふつうは自然にたるむだけたるませてから、誘うように竿を持ち上げて糸フケを取る。

リールの巻き上げはしないで、あくまでも竿の場でだけで仕掛けをタルマセ、持ち上げる。

その際オモリは着底させたまま、あまり動かさないようにするのがコツ!

早くタルマセるには集魚板に中オモリを付けると良い。

カワハギがかかるときは、タルマセていくあいだよりも、糸フケをとってきき合わせているときだ。

カワハギの釣り方④「ハワセ釣り」

ハワセ釣りは、仕掛けをはわせるのでこのような名前になった。

③のタルマセ釣りをもっとタルマセて、中オモリまで着底させ、仕掛けを完全にはわせて釣る要領。

はわせたら、誘うように竿を上げてききアワセ、獲物をかける。

基本的にはこの繰り返しだ。

ポイントは、オモリが底についたらなるべく仕掛けが底をはうように調節しながら、中オモリを着底させること!!

オモリと中オモリが同じ場に落ちると、仕掛けがオモリの回りでだぶつき、からんでしまうこともある。

ハワセ釣りはエサが底にあるので、カワハギが口を下に向けて食べなければならない。

この姿勢でエサをついばんでいるときに、仕掛けを上げるとヒットする確率が高くなる。

ただ、藻場や岩礁帯のポイント、または潮の流れが速いときには、根掛かりに注意しよう。

仕掛けをはわせたら、頃合いを見て大きく引き、アワせる。

カワハギがハリ掛かりしたら、竿をさらに持ち上げながらリールを巻きあげよう。

カワハギは強い引きを見せるものの、途中で食いあげて重さを感じなくなったり、また、海面近くで一気に潜ろうとするので、あわてず竿を立て気味に巻き上げる。

カワハギが海面まで上がってきたら、一気に船内に取り込む。

1尾釣ったらハリ先のチェックは欠かさずに行うようにしよう。

Point!!

カワハギ釣りで最も釣果を左右するのがハリ

カワハギの歯は鋭いだけにハリが劣化しやすいのだ。

何尾か釣りあげたらハリ先が甘くなっていないかチェックしよう。

ハリの袖を持ち、爪にハリを当ててみて、ひっかからないようなら交換の目安だ。

また、枝スを直接幹糸に結んでいる仕掛けは、ハリの交換時に全部交換する必要がある。

しかし、ハリス止めのついている仕掛けなら、1本分のハリスだけを交換すればよいので便利だ。

カワハギ釣りの豆知識

それでは最後に、カワハギ釣りで覚えると便利な豆知識について解説していこう。

アサリの保存方法

カワハギ釣りで余ったアサリは、冷凍保存しないこと!

冷凍すると、戻したときにベトベトになり、使いものにならなくなってしまうからだ。

もしも余ったら、持ち帰って塩漬けにしてから冷蔵すると良い。

ただ、カワハギ用のエサは新鮮なものがいいでの、できれば余らないように釣り場でうまく使い切るようにしよう。

カワハギの食い渋り対策

いつもは釣り人にはわからないように、エサを捕食しているカワハギだが、仕掛けを上げてみてもエサがそのまま残っていることがある。

こうした状況のことを「食い渋り」という。

食い渋りには集魚板を多めに付けて、ハデにタタキ釣りをするのも有効な手だ。

また、各釣り方のバリエーションを変えてみたり、ききアワすスピードに変化をつけてみたりと、いろいろと工夫してみよう。

潮によって変わる釣法

潮が濁っているときには、カワハギにとってもエサが見えにくい状態になっている。

こんなときにはアンダースローで仕掛けを遠くに投げるなど、できるだけ広く探るのがコツだ!

食い渋りでもご紹介した「集魚板を多めに付ける」のも、有効な方法だろう。

潮が速い場合は、ラインをPE1号以下にして、潮の抵抗をできるだけ減らすこと。

釣り方はハワセ釣りをしながら、ききアワセる。

早潮だと仕掛けがタナより流され、低くなる傾向があるため、船長からオモリを30号に変更するように指示が出されることもある。

潮が速いと、たたいてもエサが揺れにくいので、タタキ釣りはあまり意味がない。

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